霊が視えちゃう特異体質な三角が、除霊を生業とする冷川に見い出され、いきなり助手に任命されちゃう霊感エンタメ! 天才で空気が読めない冷川と、気遣い屋で健全思考の三角の凸凹具合が、コンビとしては非常にしっくりくるのです。2人が魂を合体させての除霊シーンが非常にエロいと評判ですが、それはぜひ読んで確かめて!
15歳で両親を失くした朝を勢いで引き取ったのは、少女小説家で朝の叔母である槙生、35歳。人見知りの槙生は、翌朝には自分の性格を思いだし、自分以外の生物が家にいることに戸惑うが…。朝の手際の良いお料理シーンの描写や、静かな日常に聞こえる音が、心に寄り添う。極限まで文字を減らしたシンプルさに癒やされるが、胸を突いてくるセリフは健在。
2008年に発売された同名作品の新装版!「どうかおれをひとりのひとりの、ひとりっきりにしてください」もつれた恋愛関係のさなかにいて、かすかな希望ととてつもない絶望を感じる男たち。サラリと描いていながらも、グッと刺さる作品集。恥ずかしくて自分じゃ言えない言葉を、ヤマシタトモコがマンガにしてくれました。
ヤマシタトモコ10周年記念イラスト集 10
祥伝社
デビューからの10年間に執筆した全てのカラーイラストを収録。イラスト集にしては妙に分厚い理由がそれです。目に飛び込んでくる色の量が圧倒的で、ポップだったりシックだったり様々な個性。1枚1枚の絵が持つ物語性がページからあふれ出てきます。ヤマシタトモコってキラキラした人なんだな、と改めて思わされる1冊!
購入するヤマシタトモコのおまけ本
祥伝社
「あのキャラは今どうしてるかな?」って聞いたらヤマシタ先生は「今頃は○○で××してるよ」ってすぐに答えてくれます。そんな臨場感を味わえるのがこの本。描き下ろしの特典ペーパーやら短編などがすべて網羅された貴重な1冊! 「こんなこぼれ話があるなんて知らなかったぁ!!」って感動がいっぱい。
購入するヤマシタトモコのおはなし本
祥伝社
これまで積み重ねたインタビューや対談がデビューから年代順に並んでいるので、これ1冊でヤマシタトモコヒストリーを読み解けます。「完全コミックスガイド」では単行本に収録された1作1作に先生のコメントが付いてるから、どんな心境で描かれたのかなども丸わかり。さらに「その後の彼ら」では1枚マンガ描き下ろし。色々さらけ出してます。
購入する運命の女の子
講談社
サイコ、青春、ファンタジーの長編傑作が収録されたお得本。1本ずつの作風がガラリと違って、つくづく読者をもてあそぶのが好きな作家なのだ。「きみはスター」のモノローグは読んでいるというよりも自分の心の奥から響いてくるようで、ヤマシタトモコの言葉の力を実感。
購入するくうのむところにたべるとこ
集英社
タイトル通り食べ物にまつわるショートマンガ集。簡単な気持ちのリセット法として、美味しい物を食べるっていうのがあるけれど、このマンガもモヤモヤ難しい気分の時に読むと、カチコチになった頭がふっと軽くなります。あと笑えるマンガはきっとみんなが待ってた! かなり繰り出してきてるのでご注意
購入するスニップ,スネイル&ドッグテイル
祥伝社
2人の男が出会ってから「仲良くなる」までが一場面ごとに丁寧につづられる。触りたくなった時、朝早く起きて相手の寝顔を見たとき、些細な友人のセリフに引っかかった時…などなど。人間関係とは一つ一つの破片の積み重なりで作り上げるものなんだなぁ。巻末のヤマシタ先生特製のオレガノハーブレシピが美味しそうである。
購入するストロボスコープ
株式会社リブレ
人間関係が閉鎖された田舎では、ゲイであることは不治の病と同じ扱いだ。たまの休日にお金を払って誰かと寝るしか方法はない。そんな和のもとに、若い男が転がり込んでくる。気ままに喫茶店の手伝いをする中で、和がゲイであることに気づき…。マンガ4本+ネタ満載のエッセイを大量ページ収録。
購入する裸で外には出られない
集英社
「オタクがバレない格好をしたい」という理由から始まったファッション遍歴は、次第に欲望と苦痛にまみれ…服にまつわる私生活をセキララに語ったエッセイは、ファッションをこじらせた者たちの共通の歴史! 他にも短編3本が入ったカラフルな1冊。
購入するサタニック・スイート
講談社
両親の借金を返すため特技の魔法を生かして働く健気な少女、平凡な毎日に飽き飽きしているOLなど、様々な生き方の女たちが、小さなキッカケで思いも寄らぬ自分自身を知っていく。誰しもが抱える胸の中のモヤモヤを丁寧に拾い上げ、晴れやかな結末に導いてくれる、確かな読み心地の6本の物語。
購入するミラーボール・フラッシング・マジック
祥伝社
宙を舞うのは、キラキラ輝くミラーボール。美術教師の裸を妄想する男子、浮気した彼女に理不尽にののしられるサラリーマン、夫に「セックスしたい!」と叫ぶ主婦、平凡ながらも悩みを抱える彼らに、不思議なミラーボールが魔法をかける★ ファンタジックな物語集。
購入するドントクライ、ガール♥
リブレ出版
叶恭子さんはお家ではマッパだとか。裸族って本当にいるんですね。イケメンなのに裸族の升田。彼の家に居候することになってしまった女子高生たえ子は、他人の、しかも男の股間にさらされ、耐え難い毎日を送るのだが…。男性読者を一気に増やしたスタイリッシュギャグストーリー。
購入するHER
祥伝社
女の子の本音をつぶさに描いたオムニバス。「これ、あたし」読めば必ず自分と同じ気持ちを抱えたキャラが見つかる。5年後に読んだとしたら、その時点の自分もこの本の中にきっといる。モテる女に感じるのは「どうせ可愛くないし」という劣等感と「そこまでする?」という呆気だったり。そんな両極端な自分がいてもいいんじゃない?
購入するYES IT’S ME
東京漫画社
笑いたい? じゃ、これ読んで! 美形、スポーツ万能、優等生、非の打ち所のないおれ。だからおれ、おれが大好き! 「ちくしょー、おれを振り返って見られるなんて羨ましすぎんだろ。おれもおれを振り返ってガン見したいよ。なぜおれはおれの他人に生まれなかったんだー!」ゆがんだ自己愛をそっと包むのは幼馴染ですよ。萌えますね。
購入するMO’SOME STING
祥伝社
女の子が主人公の連載はBL雑誌史上初。しかも読者の方たちから主人公である「十和子」へのエールが山ほど届きました。ヤマシタ先生の「一人の少女が世界を救う話を描きたかった」の言葉が印象深いです。そのセリフどおり、十和子によって悪い大人たちが次々とピュアに変化していきます。読者もその一人ですよ!
購入するジュテーム、カフェ・ノワール
フロンティアワークス
カフェで交錯する会話の中で、男に男が告白する声がこだました。何気ない振りをしながらも、聞き耳立てちゃうのが人情ってもんでしょ。「こんなに好きになったのは初めてなんだ」って男が泣きはじめたら、コーヒーのおかわりサービスしちゃう! 小粋なドラマが生まれる瞬間って音楽が不意に流れ出すみたいよね♪
購入する薔薇の瞳は爆弾
株式会社リブレ
歩けば光がちりばめられ、笑えば、恋の矢が周囲に突き刺さる…そんな王子が見初めたのが…!? 表題作はキラキラ王子様の、ドMなゲイへの告白劇。腹をかかえるコメディBLから、重いテーマのどシリアスストーリーまで一冊につまっていて、感情の触れ幅ハンパない! 読み終わってもしばらく普段の自分に戻れないかも。
購入する恋の話がしたい
東京漫画社
ヤマシタ先生ご自身とても気に入っているという表紙は、どこにもありそうな街角の絵。扉ページでは恥ずかしそうに手を繋ぐ男2人の絵。この本には言葉がいらない表現に満ちています。「好きな人に愛されるって、ヤバ、戸惑うっ」恋愛にはしゃいでしまう大人がとっても等身大。この作品が一番好きっていうファンは多いのです。
購入するイルミナシオン
宙出版
「どうかおれをひとりのひとりの、ひとりっきりにしてください」もつれた恋愛関係のさなかにいて、かすかな希望ととてつもない絶望を感じる男たち。サラリと描いていながらも、グッと刺さる作品集。恥ずかしくて自分じゃ言えない言葉を、ヤマシタトモコがマンガにしてくれました。
購入する恋の心に黒い羽
東京漫画社
暗い印象の表紙&タイトルですが、収録された短編はどれもキュンとくるラブストーリー。「だって、きみは絶対におれを好きにはならないのに」ついもらしてしまった本音は、いつか自分が感じた場面にスルスルっと重なります。あの思い出を一人きりで持て余さず、この作品に重ねてもう一度味わってみましょう。明日は晴れるかも。
購入するタッチ・ミー・アゲイン
株式会社リブレ
リブレ初コミックスは、日常を切り取った短編集。表題作は7年前一度だけ一線を越えてしまった親友たちのその後を描く。お互いダチの皮を被ったまま「あの夜」から気持ちを進められない…交互に変わる視点に、感情移入すること必至! 「こいつがいなかったら困る」って恋人以上な親密関係、なかなか女子同士ではないよね。
購入するくいもの処 明楽
東京漫画社
言わずもがな、ヤマシタトモコの初単行本にして、存在を世に知らしめた大ヒット単行本。小さな居酒屋で巻き起こる恋愛事件は周囲を巻き込み思いがけない展開に。「おれ好きなんすよ、あんたのこと」リアルで小気味いいセリフが秀逸だから声にして読んでみてください。ちょっとイケメンになれた気がします。
購入する1981年5月9日生まれ。漫画家。 2005年のデビュー後すぐに講談社「アフタヌーン」主催の四季賞にて夏・四季賞を受賞。19年には「違国日記」がマンガ大賞4位に入賞するなど、心を動かすマンガを執筆しつづけている。
リブ編こと担当編集より
ヤマシタ先生の印象はストーンと晴れやか。いつも待ち合わせ時間の5分前には、長い足で颯爽と現れます。
そんなさわやかさの反面、マンガに対する愛は根深く、もしかしたらシリアスなほどかも。ご自分がマンガから受けた感動や衝撃を、少女のように今も抱きしめ続けます。その感動を自らも作っていきたいという、とてつもなくピュアな発想しかないので、女性には珍しく虚飾がまったくない人です。描かれるマンガもストレートで飾りっ気なし。だからまっすぐに響き渡ります。