ヤマシタトモコの世界 the World of Tomoko Yamashita

ヤマシタトモコの世界 the World of Tomoko Yamashita

キャストインタビュー

さんかく窓の外側は夜7 アニメイト限定版 インタビュー

三角役:石谷春貴さん 冷川役:坂泰斗さん(以下、敬称を略させていただいております。)

左:坂泰斗さん、右:石谷春貴さん

▲ 左:坂泰斗さん、右:石谷春貴さん

――今回演じられたお話の内容に関して、ご感想をお願いします。

坂 : 今回、百物語が題材ということで、様々な怪談が盛り込まれていたのですが、僕自身も結構ネットとかで「本当にあった怖い話」とかを見るので、この台本をいただいた時も、「あっ! 確かにこういう話ある!」と思うお話もあり、それをうまく盛り込んでいるストーリーだと思いました。それに、百物語の怪談をネットで手軽に調べながらやるというのも、今だからこそ出来るストーリーだなとも思います。昔のネットとかが無い時代だと、聞き捨ての話だと思うので……。手軽にできる時代になったとはいえ、このCDを聞いていただいた方には、百物語、やってほしくはないですけど!

一同:(笑)。

坂 : ネットならではの短い怪談でも、リアリティのある恐怖を感じられる、この作品ならではのお話でした。

――ありがとうございます。石谷さんはいかがですか?

石谷: 百物語も、もちろん印象的なんですけど、二人の関係性がすごく近いなと感じました。

坂 :確かに。

石谷: 原作を一巻から読み進めると、二人の関係性がパズルのピースがはまるように息が合ってくるという印象があるんですけど、それがシナリオからすごく読み取れました。三角くんは、冷川さんの補助的なところもありますし、冷川さんが引っ張っていってるように見えて、なんだかんだ三角くんが引っ張ってるっていう不思議な関係性ですよね。

坂 :そうなんですよね。

石谷:でも場合によって、立場が変わったりして、二人のいいコンビ感が、収録で掛け合わせていただいて更に発見できたところもあったので、すごく楽しく読ませていただきました! 三角くんは怖がったり表情が豊かなので、演じていてめちゃくちゃ楽しかったです。

――ありがとうございます。では、収録のご感想をお願いします!

坂 :現場でヤマシタ先生のお話を聞いて、初めて、「こういう一面もあるんだな」という発見ができたところもありました。冷川さんは、感情の起伏が少ない印象はあるんですけど、かといってずっと一本調子ではなく。彼は彼なりの感情の動きがある人物だと思いましたし、それとうまくコントラストをなしている三角くんという存在が、冷川さんにとってはすごく大切なんだな、と収録させていただいて改めて感じました。

石谷:僕は、収録中によくその場面をイメージして演じるんですけど、物語同様、スタジオ自体も二人だけという空間なので、より役に入っちゃいました。冷川さんが……坂くんが話してるときに怖くなっちゃって。

一同:(笑)。

石谷:坂くんはどっしりしてるのに、僕は隣で、「やっべぇこええ」ってなっちゃいました。段々とシナリオの中で緊張がほぐれていく過程があり、「もう大丈夫」、と思いきや、自分が怪談を語る番が来て、また怖くなる、みたいな(笑)。

坂 :ですね……。

石谷:三角くんは素直というイメージがあるので、普通に育って普通に純粋な青年だと思っています。別の意味で冷川さんも純粋だとは思うんですけど……。でも、怖いもの、悪いものが見える世界の中で純粋で居続けることって難しいのかなって僕はすごく感じていて。普通じゃない世界にいるのに、普通で、純粋でいられるっていうのは、やっぱり三角くんにしかない魅力だと思います。ヤマシタ先生からも「三角は普通の青年です」と伺っていたので、隣にいる冷川さんの喋ってる内容だったり、話すテンポの独特な感じと対比するようなキャラクター性を大切にしました。

左:坂泰斗さん、右:石谷春貴さん

――収録で苦労したことや、工夫したことなどあれば教えてください。

坂 :冷川さんはやはり、怪談の朗読で苦労しました。

石谷:チャレンジしてたもんね。

坂 :そうですね。どうしても怪談を読むという意識が強くなりすぎてしまって、最初はしっかりと朗読風に演じさせていただいたんですけど、現場のディレクションを受けて、冷川さんだからこそちゃんと読まない……というか。表現がすごく難しいのですが、“読んではいるけれど、理解して読めていない”っていう。僕が今まで経験したことがないタイプだったので、すごく勉強になりました。一般的な人からはちょっとずれているところにいるという彼のキャラクター性も含めて、「そういう風に読むんだな」というのを自分の中に落とし込めたと思います。

石谷:三角くんは、怪談を自分で朗読しながら怖がっているのが面白いですよね。なかなかないなと思いました。僕は夜の二時ぐらいに怪談を読んだり、YouTubeで怖い動画を見たりするんですけど、そういう時、自分って疲れてるのかなって思ったりします(笑)。

坂 :なるほど(笑)。あるかもしれないですね。

石谷:そういう動画を作っている方って、やはり読み方や演出の仕方にこだわっていらっしゃるんです。どうしたら聞いた人が怖がってくれるんだろう、驚いてくれるんだろうっていう、心の隙間に入っていくような演出をされていて、僕の中ではそういう演出も含めたものが怪談話だと思っているんです。でも、今回のシナリオはそれとはまたちょっと別のベクトルだなと思いました。本当に怖がってる三角くんと、怪談を怖いものと思っていない冷川さんがいるという、特殊な環境ですよね。

坂 :そうですね。

石谷:怖いと思っていないというか、「怖い」が理解できていない、っていう部分もあるとは思うんですけど。それが二人の対照的なところだったので、そこを意識しながら読ませていただきました……と思いながら演じつつ、内容が怖い!

一同:(笑)。

石谷:僕、夜、一人の時に、感受性が豊かになる瞬間があるんですよ。その時に読んだら、トイレ行くの嫌だな……ってなっちゃいます(笑)。

坂 :背後の気配、気にしちゃいますね(笑)。

――ご自身が演じられたキャラクターと自分との共通点、もしくは違う部分があれば伺いたいです。

石谷:三角くんは、原作の描写で重いものを持ったりしていて、体ががっちりしてるっていうイメージがあるんですけど、そこら辺は似てるなって思いました。あと、なんだかんだで僕も普通の人生を歩んできてると思います(笑)。

一同:(笑)。

坂 :いや……。

石谷:ちょっと~、なに~?

坂 :普通……ですかね?(笑)

石谷:そんな……後輩から疑いの眼差し……。

坂 :先輩ですからね……言葉にはできません(笑)。

石谷:逆に、俺、似てるとこある?

坂 :ええ……そのまんまですよ。

石谷:そのまんま!? 三角くんの感情が表に出やすいところとかは、僕はあんまり似てないと思いました。でも最近は、人との関わりが好きになって、仕事の幅が広がっていくにつれて、段々と素直に表情に出していいんだと思うようになってきたので、そういう意味で言うと今の状態は三角くんに近いのかもしれないですね。

坂 :そうですね。

石谷:僕と違って、三角くんはそういう意図はないんでしょうけど、冷川さんに対してなんだかんだ心を開いてほしいと思ってると、僕は思うんですよね。一緒に関わっていくうちに、「関わらざるを得ない」じゃなくて、「関わりたい」って思う部分が絶対あると思うんです。関わりたいと思っているけど、向こうから求められることにまったく気付いていない三角くんっていうのも面白いです。

坂 :うんうん。

石谷:心の奥底で他の人に求められているのに、本人は求められることに気付いていなくて普通と思っている……っていうところも、彼の魅力なのかなと思うと同時に、僕もそうなりたいなって思います!

坂 :冷川さんは、三角くんに比べると冷静に見えて自分をすごく持っているところがある反面、子供らしい、純粋な面もあるなと思います。原作でも、例えば三角くんに対して、執着、自分のものでいてほしいという気持ちがあるけれど、ダイレクトに伝えはしない、というより伝え方を知らなかったりして。

石谷:言葉に出来ないんじゃないかなぁ。

坂 :そうですよね。

石谷:どういう気持ちか本人でも、

&石谷(同時に)わかってない

坂 :ところがあるので。

石谷:ところがあるから……。

坂 :自分の気持ちを整理できないっていうのは、僕自身も結構あることで、今怒ってるのか悲しいのか、今どういう気持ちなんだろうって思うことがふとした瞬間にあったりします。常にその状態でいるのが冷川さんなのかなと感じました。そういう不安定な状態でずっといるって、とてもとてもしんどいことだなと思います。だからこそ、冷川さんは三角くんっていう存在がすごく大切なのかな。

石谷:どっちかというと僕、坂くんが三角くんのイメージなんですよ。

坂 :そうですか?

石谷:そのまんまのイメージがある。

坂 :THE普通人ですからね。

石谷:歳はそんなに変わんないですけど、好青年っていうイメージがすごくある。

坂 :おお~。

石谷:二人とも割と三角くんに近いのかなと思います。

坂 :そうですね。

石谷:だからこそ、相手を理解しようとして、演じてて楽しいっていうのはあるかもしれないですね。

左:坂泰斗さん、右:石谷春貴さん

――体験したことのある、もしくは体験してみたい心霊現象があれば教えてください。

坂 :結構いろいろ体験はしてるんですけど……。

石谷:おー、すごい。

坂 :心霊スポットとかも結構行ってたんで。

石谷:うわぁぁ~~。

坂 :僕が見た夢の話なんですけど、ふと目を開けたら真っ暗な、廃病院の中みたいなところにいまして、エレベーターの目の前に立っていたんですね。で、そのエレベーターに乗り込んで、下に降りるボタンを押して、エレベーターの中で待っていたら、あるところで止まって、ナースの方が台車を押しながら、顔が見えない状態で乗り込んできたんです。

石谷:絶対嫌なやつじゃん……。

坂 :それで、しばらく一緒に乗っていて、「降りないんですか?」って聞いたら、バッと首のところを掴まれて……。そこでパッと目が覚めました。

石谷:ちょっと男子~怖い話禁止~!!(笑)

坂 :はぁ……と思って鏡を見たら首にちょっと痣が残っていて、うわってなったことがありましたね。

石谷:いやいや、自分で多分寝てる間にこう、首、ぐってやったんだって……。

坂 :あはははは。やってた! かもしれません!

――石谷さんはありますか?

石谷:友達の家に泊まりに行ったときの話なんですけど、僕がソファで寝させてもらって、隣の部屋のベッドで友達が寝てて、その部屋はドアで仕切られてるっていう状況でした。で、夜寝て電気消したら、ドアの方からトントンって聞こえたんですよ。

坂 :やだなぁ……。

石谷:で、「はい!」って返事したら……友達と同時に「はい!」って言ってるんです。で、朝起きて「あれ聞こえたよね?」「聞こえた聞こえた」と言いつつ、なんなんだろうって思っていたら、夜、上の階の人が……。

坂 :え……。

石谷:トンカチでトントントンって。

一同:(笑)。

石谷:で、上の階の人が「ごめんなさい、夜うるさいかもしれないですけど、今ちょっと修理してて」って言ってきて……。あーよかったよかったって思った覚えはあります。

坂 :ほっとしました。

石谷:怖い方も言っときますか?

坂 :(笑)。

――では最後に、CDを聴いてくださるファンの皆様へのメッセージをお願いいたします。

石谷:どうも、三角役の石谷春貴です。僕も原作を読ませていただいていまして、今回のCDはその雰囲気をそのまま落とし込んだお話で、その世界の中に僕たちも入ったような感覚があったので、皆様もその世界に浸っていただければと思います。で、その気持ちのまま原作を読んでいただいたら、更に楽しめるのではないかなと思います。そして、もーーー次の展開が気になっています! 「あのキャラとあのキャラ、どういうことになるの!?」「これからどういうことになるの!?」っていう。それぞれのキャラクターの関係性が、三角くんと冷川さんを中心に展開されていく様を予想しながら、そして怖がりながら、でも、ほっこりしながら読んでください。僕も一ファンとして続きを楽しみにしておりますので、是非とも皆様も同じ世界に浸っていただけたら嬉しいです。ありがとうございました。

坂 :冷川役の坂泰斗です。この作品、僕もとても好きです。この作品独特の雰囲気といいますか、じっとりと怖くなるような感覚がとても特徴的な作品だなと感じていて、それが今回のシナリオにもとてもよく反映されていると思います。直接的ではないけれども、たらっと汗が垂れるような怖さだったりっていうのを、この二人ならではの、ちょっとコミカルな掛け合いと共にお楽しみいただければ幸いです。このお話がどの時系列かっていうのは明かされていませんが、原作の中で、三角くんと冷川さんの二人の距離間であったり関係性っていうのはちょっとずつ変わっていっているので、今回のCDを聴いていただいて、「あ、きっとこことここの間あたりなんだな」って予想していただくのもすごく楽しいかなと思います! 聴きごたえのある仕上がりになっていると思います。是非是非楽しんでいただければと思います。

左:坂泰斗さん、右:石谷春貴さん

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